フーコー的に女子が女子でいるとき〜園田天光光『うす紫の色深ければ』

2017年6月10日

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ISBN-13:978-4837804512
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ISBN-10:4837804519

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ブルガリアヨーグルト、24時間営業のゴルフ練習場、旧5千円札の顔には・・・ある共通点があります。

日本で初の女性代議士の中のお一人「園田天光光」氏です。

本記事は、政治色が強い話ではなく、戦中・戦後を生きた仕事を持つ女性が今の女性をどう見ているのか?が気になり、ご本人の執筆著書『うす紫の色深ければ』(マネジメント社、2008年)から感じ得たことを私なりにまとめたものです。

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【園田天光光氏について】

1919年東京生まれ。代議士の書生から相場師になり、手描きのチャートを分析していた父と新渡戸稲造の秘書をしていた母をもつ。

男女の性差の観念が現在とは異なる時代に父・松谷は、長男として彼女を育てたかったため、男性並の教養をつけさせるため早稲田大学法学部に入りなおさせている。

卒業後、海運省に勤務後、上野駅周辺で戦後の光景に衝撃を受け、 20代の若さで私人として新宿の街頭に立ち演説を続け、昭和21年、戦後初の総選挙で初当選。その後、かつての勤務先の茅ヶ崎の方の縁で、妻子ある熊本出身の園田直と出逢う。

時代にそぐわない恋愛結婚どころか、好きになってはならない園田氏との結婚。
結婚後も、マスコミ、天草の選挙区、政界から叩かれながらも、後に厚生大臣、外務大臣を歴任した園田直を支え、政界から一度、身をひいている。

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【ジェンダー論】

・本書51ページ「私は父から男のように育てられましたが、私自身は女のすること、料理、洗濯、お掃除みんな好きでした。」
・同ページ「女性は女という性を存分に発揮して、男性と共に良い社会を築いていく努力をすべきでしょう。」
・53ページ「女性には母性という絶対的な特性があります。子供を産む産まないに関係なく、この特性をしっかり自覚するべきで・・・」
・54ページ「女性はもっと女性であることに誇りを持っていただきたい。」

という箇所は、天光光氏のジェンダー論に絡んできます。

仕事、家事、子育て、親戚付き合い等の「現実」と「自分らしくいられる」場所、モノ、時間 とのバランスを女性が楽しめるように(願う!?)感覚の象徴に「●●女子」「女子会」という言葉があります。

自分らしく、ありのままでいられることは一見、簡単なようで難しい。例えば、誰かに意思表示しているときは、勿論ですが反対に、全く意識していない自分一人のときにも他者の視線の中で、自分はこうありたいという願望が大部分を占めていることがあります。では、本当の自分はどこにあるのでしょう?

自分が自分をどう捉えているかに答えがありそうですが、それは、一生続く、自分への問いです。

この問いに対する答えを難しくしている一つに、フーコーの「パノプティコン」の影響があります。

パノプティコンのシステムが社会に浸透していることをあまり意識せず生活していると、ある社会の中での自分像を無意識に作り得ることもあるので余計に複雑です。自分が本当の意味で何者かわからないのに、社会が望み、自分がなれたらよいと思うべき「女性像」を描くとなると、ますます不可解です。

そこで、現実生活の中に理想を混ぜてみると、案外、気軽に使ってみたいと思うモノに出会うことがあります。それは、不可解な自分からの一時的な解放のように思えます。さらに、モノとの出会いを待つだけではなく、能動的にSNSで商品を評価し公開する行為は、今度は、消費者が監視側になりまさに逆パノプティコン!ちょっとエキサイトですね。(※注 サディスティックではございません…)

日常の必需品に、いろいろな条件を重ね合わせて、重なり合った部分がヒット商品につながりそうです。

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待合室、書店で女性向けのファッション誌を定期的に読むようにしています。

お洒落に気を抜いている自分への戒めと、モデルさんのようになっている自分の妄想のため(微笑)。

あらさー向けとおぼしきファッション誌は、独身者向けなのか?既婚者向けなのか?あいまいな部分があるので、読んでいて若干、複雑な気持ちになります。

明らかに10代~20代全盛!向けの雑誌とは異なります。

それでも、「ほんわり・ふんわり肌になれる」見出しとか、ビビットで大きな柄のワンピース、繊細な小花柄のトップスを見ていると、身につけてみたいと思います。服がかわいらしく見える魔法は、モデルさんの可愛らしさの影響が大きいのですが、ね。

asahi.com(朝日新聞社):あの人とこんな話

(社)日本・ラテンアメリカ婦人協会名誉会長 園田天光光さん「人生の修羅場では静かに待つ。腹をくくれば、事は動きます」