コドモだった?のひとつのこたえ〜フィリップ・アリエス『<子供>の誕生』

2017年6月10日

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ISBN-13:978-4622018322
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ISBN-10:4622018322

家族・親戚の中の「自分」は、彼らとどのような関係にあるか。血縁?姻戚?

それは、小さい頃から、家族の会話の中で、あるいは親戚が集ったときに習得していきます。

ある集団の誰々の子供として生まれ、子供が、子供であるという自覚をもつことは周囲の大人が自覚させているといっても否定はできません。

フィリップ・アリエスの『<子供>の誕生』(みすず書房、1980年)副題は「アンシァン・レジーム期の子供と家族生活」を参考にすると、中世ヨーロッパでは子供は小さな大人としての働き手であり、共同体の小さな仲間(一員)であるため、子供のために「特別に」大人とは異なる環境やモノ(部屋、服、玩具、教育)を与えることに関心が薄かったともいえます。

子供を子供としてみないのは、単に家族や社会が、子供に対する愛情が欠落しているからという理由だけではなく、学校制度が公的に広範囲に整備されていなかったということにも原因がありました。

また、イギリスの産業革命では、職業形態が家内工業から、家庭の外に出て雇われて仕事をすることが多くなり、このような働き方の変化が、子供=「小さな働き手」の感覚を多少なりとも弱める働きをしました。

「子供」が「子供」になりえたのは経済と教育が影響を与えているという歴史があるわけです。

考えてみれば、今でも「子供」が安心して、大人とは別人格の大切にされる「子供」でいられるということは、各家庭の経済状況と教育環境が大きく影響しています。

家族や親戚の中で子供でいられなかったという感情のまま大人になり、社会で人と人との関係を保とうとすると、子供に対する考え方の違いが露呈します。

愛される子供でしたか?誰々の子供であることの安心感はありましたか?

こどもの人格を重視する「こどもの日」に、精一杯「子供である」安心感を与えられるような大人になりたいですね。

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連休、最終日ですね。

春キャベツに塩パスタ(レモンをかける)にはまっていて、連日作っています。あっさり系の主食は身体に優しいです。白米に塩または醤油も欠かせません。
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