黄泉がえりの百合

2017年6月10日

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大切な人が亡くなる前、死を予告するかのように自生し始めた百合。この偶然の現象を、まるであの世からの使者の如く希有に愛でています。

無垢な白に凛と咲く姿は、ともに人生を歩んできた時間を過去の色褪せたものにさせません。こうして毎年、咲いてくれるのですから。

記憶の中のあの人は若いままで、彼を慈愛する全ての人の心の中で彼は生き続けています。

山岡荘八『善の巡環 世界のファスナー王 吉田忠雄伝』YKK―龍車に刃向う蟷螂の斧 の著書の中で百合の花が登場しています。忠雄氏が入院中に、駒子さん(やがて奥様になる人)が百合の花束を持って御見舞いに来られました。その甘美な花の香りと優しさが重なり、駒子さんに対する女性としての印象・魅力が増している場面です。ドラマのような話しが実際にあるのですね。

百合は何か大切なメッセージを伝える役割を果たすのかもしれません。

気温37度でも、力強く清楚に開花する様子に、夏バテとはいっていられないなと思いました。