カメラ女子の本棚。山本まりこ『フィルムカメラの撮り方 きほんBOOK』

2017年6月10日

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ISBN-13:978-4839935498
ISBN-13:9784839935498
ISBN-10:4839935491

一眼レフカメラ(フィルム)は母の嫁入道具のひとつでした。孫の成長を、よいカメラとフィルムで残しておきたいという祖父の願いは、完全にはかなえられず、あるできごとを境に、カメラはひっそりとタンスの奥に眠ってしまいました。

そのため、家族写真を撮る機会がなくなりました。カメラに触れることは忌避行為のように封じられます。写真と無縁の生活とはいえ、学校・お稽古の催事では「写ルンです」で世間体を保っていました。

カメラが孫の成長を思うように記録できなかった代わりに、その孫は眠っていたカメラをこっそり(!)いじるようになりました。理由は、ある物体の酸化実験で色の変化を記録するためです。

近所の個人経営のカメラ屋さんに、ほぼ一人で通い、現像の相談を通して、撮影時の光や空気の捉え方を教えていただきました。アラウンド10歳の私にとって、本業のレクチャーは今となっては貴重な体験。昭和の人情味を感じますね。

フィルムの入れ方・特徴、撮影の仕方。復習の意味で、考え込まずに読める本を手元に。表現の「かたさ」「やわらかさ」をフィルム、レンズ、カメラで気軽に楽しんでみようという気になります。かわいらしい小さな写真集感覚で。山本まりこ『フィルムカメラの撮り方 きほんBOOK』(株式会社毎日コミュニケーションズ、2010年)

この秋に再読したいと思います。

※本記事 写真中の某社の犬マスコットは、本の厚みに「お手」の角度がフィットしたためディスプレイしました。本の内容と関係ございませんのでご了承下さい。